2018年市川フォトフェスティバル百選入選作
※作品の掲載順は得票数とは関係ありません。
無断転用・無断転載をお断りします。
最多得票賞
IPPS選
光と対象物をよく観察して撮影された一枚。画面構成も秀逸です。こういった被写体でテクスチャを捉えるのは難しいのですが、半逆光を上手く使い「モコモコ」とした質感と形状がよく再現されています。
夕日の中、江戸川を渡る京成線。走っている電車を写し止めた位置、鏡のような水面に写る鉄橋と夕焼け、奥行きある伸びやかな構図。これらの要素を取り込んだ作者の力量の高さが感じられます。
市川では珍しいフクロウの写真。横位置でしかも楓とのバランスも良く完璧な構図です。表情も可愛いらしく撮れました。
スナップ写真のタブーを逆手にとったフレーミングが想像力をかき立てる一枚。腰も抜かさんばかりに泣く少年、迫る獅子はどれほど恐ろしい表情をしているのか?子供の手を握る女性の表情は満面の笑みであろうか?
黒主体の幾何学的画面構成、見る人に驚きと不思議観を与える大変素晴らしい切り取り方の作品と思います。ただ、どんなトコロで、何を撮影しているのか知りたくなります、もう少し明るい部分を多くしてヒントを下さい。
毎朝の清掃活動、生活感が写真からさりげなく充分に伝わってきます。清掃をする人が二人である事も写真を引き立てさせました。何よりも撮影意図が明確で、ローアングルで被写体と向き合っています。「素晴らしい」。その一言につきます。
すっきりと晴れた背景がシンプルに親子の姿を浮かび上がらせています。普段のさりげない親子の記録、会話が聞こえて来そうですね。さりげない、でも大切な瞬間をタイミングよくとらえています。
タイトルの連想より、清楚な凛とした雰囲気を感じる。バック、構図、露出、色調を含め、ほゞ完璧な仕上がり。地味は持ち味でしょうが、あえて言えばピリッと薬味が効くと良いかな。この作家は他もレベルが高く、タイトルも独特で作品を作る姿勢が感じられ先が楽しみな作家です。
「普段、見慣れた京成線なのに、雪が積もっているだけで、こうも違うものか、北の地域に来たのかと錯覚したほど、幻想的に写されていました。でも、自転車に乗っている人もいて、日常感もあり、市川なんだな、という安心感がある、そんな作品でした。素晴らしい作品を見せていただき、どうもありがとうございます!」
逆光での撮影はとかく階調破綻が起きやすいが、この作品は滑らかに表現されプリントに成功している。船、雲、海と太陽のバランスも心地よく配置され、温かいオレンジ色が一層見る者を惹きつける秀逸な作品である。